第6分科会 出版社・書店・図書館  午前・午後

 テーマ:「地域をつなぐ、地域とつながる図書館と書店 ―出版社・書店の現状を認識し、読書文化を守るため、図書館に何ができるかを本気で議論する―」

 出版社、書店の経営が厳しくなっていることは知っていても、図書館員はそのことをどれほど認識できているだろうか? 

 本分科会ではまず、代表的な文芸出版社である新潮社の佐藤社長が出版社、書店の現状を報告する。現状を共有したうえで、規模の異なる3地域(長野県、北海道函館市、徳島県美馬市)において地域をつなぐ、地域とつながる役割を果たそうと尽力している県立、大学、市立の図書館からそれぞれの活動の内容を、また、地方の読書施設に詳しい図書館情報学研究者から人口過疎地の読書環境について報告する。「図書館が出版文化を支えている」という予定調和的な議論でなく、一歩踏み込んだ本音の議論を展開したい。

≪午前≫  

【基調講演】佐藤 隆信(新潮社 社長)  

      「文芸出版を支えるもの」(仮題)

【事例発表】池内 淳(筑波大学 准教授) 

      「人口過疎地域における書店と読書施設」

≪午後≫

【事例発表】森 いづみ(県立長野図書館 館長) 

      「地域の読書文化をもっと豊かに!信州における試み ―読者×書店×図書館×∞」

【事例発表】粟谷 禎子(公立はこだて未来大学情報ライブラリー 司書) 

        「「せる」「される」の関係を問い直す:未来大ブックフェアの試み」

【事例発表】梶浦 真子(美馬市立図書館 館長) 

     「図書館がつなぐ人・地域・資料―地域の知的好奇心と交流の拠点を目指して―」